当てはまったら要注意【チェック項目】
過敏性腸症候群が疑われる人は、以下のチェック項目を確認してください。これらの項目に多く当てはまる場合は、過敏性腸症候群の可能性があります。
チェック項目一覧
慢性的な腹痛や不快感はないでしょうか。週に数日の腹痛や腹部の不快感がある人は要注意です。
まず、下痢や便秘の症状についてです。過去1ヶ月以上、下痢や便秘の症状が頻繁に見られていないでしょうか。水っぽい便や硬い便、紐状の便、粘液を伴う便が続く場合も該当します。
次に、排便と腹痛の関連をチェックしましょう。排便の頻度や便の状態に変化はあるでしょうか。下痢と便秘が交互に起きる、排便の回数が増減するといったケースです。
腹部の膨満感やおならについても確認しましょう。お腹が張る感覚やおならによる不快感が続くなら要注意です。
また、排便後に腸の中に便が残っているような不快感はないでしょうか。
食事と症状の関連についてもチェックしてください。特定の食品を摂った際に症状が悪化する、食事をすると症状が改善あるいは悪化する、といったケースです。
最後に、ストレスと症状の関連についてです。ストレスが症状に影響を与えてはいないでしょうか。ストレスを感じると症状が悪化するなら要注意です。
以上のチェック項目に当てはまるなら、過敏性腸症候群かもしれません。ただし、これはあくまで過敏性腸症候群の可能性を考慮する際の参考となるものです。最終的な診断は医師によって行われるので、多く当てはまるなら受診をおすすめします。
医師による診断
過敏性腸症候群の症状は他の大腸疾患と共通している部分が多いので、診断の際は大腸カメラによる状態の観察が必要です。炎症性大腸疾患や大腸がんではないことを確かめるため、血液検査も行うことになるでしょう。他の疾患ではないことを確認したら、詳細な問診を開始します。症状が起こり始めた時期や頻度、症状の変化、排便の回数、便の状態、症状が起きるきっかけ、食事内容などの項目について確認し、RomeⅣ基準を軸に診断します。
RomeⅣ基準とは、過敏性腸症候群の世界的な診断基準です。過去3ヶ月において、「排便によって症状が緩和する」「排便の回数が増減する」「便の形状が変化する」の項目のうち二つ以上が当てはまり、月に3日以上に渡って症状が繰り返されていると医師が判断した場合、過敏性腸症候群と診断されます。
以上が、過敏性腸症候群かどうかを判断するチェック項目と、医師が行う診断の内容です。まずはセルフチェックをして、当てはまる項目が多い場合は医師の診断を受けてください。
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