過敏性腸症候群とは
日頃からお腹が弱くて悩んでいる人は過敏性腸症候群かもしれません。病変や炎症などの器質的な異常はないものの、腸の機能に問題があり腹部の調子が悪くなる疾患です。
ストレスが主な原因とされている
ストレスや食生活、生活習慣などが影響すると考えられていますが、明確な原因は判明していません。消化管は主に自律神経がコントロールしています。そのため、腸は第二の脳と呼ばれており、ストレスの影響を特に受けやすくなっています。緊張や不安などのストレスを感じることで、症状が悪化するケースがほとんどです。特に仕事のストレスによる過敏性腸症候群に悩んでいる人が多いようです。以下に、主な症状を紹介します。
男性に多い下痢
男性に多い症状が下痢です。急にお腹の調子が悪くなり、激しい腹痛が起きます。水のような下痢が出る点が特徴です。排便によって症状は一時的に治まるものの、ストレスを感じたことをきっかけに再び発症するケースも少なくありません。また、「トイレに行くのが間に合わないのではないか」という不安で外出が困難になり、そのストレスで悪化することもあります。仕事や私生活に大きな影響が及ぶため、過敏性腸症候群が疑われるのであれば早めの対処が必要です。
女性に多い便秘
女性に多い症状が便秘です。腸が痙攣することで便が停滞し、腹痛を起こします。おならが多く、腹部が張ったような状態が続くのであれば過敏性腸症候群かもしれません。強くいきまないと排便ができず、便の状態が小さくて硬く、残便感が強い場合は注意してください。強くいきむことによって痔を発症するリスクもあります。
その他の症状
下痢と便秘を繰り返すケースもあります。頻度は均等ではなく、どちらかの症状に偏っていることが多いようです。2週間は下痢が続き、その後3日間は便秘になるといったケースです。
また、膨満感や腹鳴、不意におならが出てしまうといった症状が起こるケースもあります。
様々な場面で支障が出る
過敏性腸症候群になると仕事や私生活に支障が出ます。公共交通機関での通勤や会議、面接、試験などのトイレに行きにくい場面で、不安や緊張が原因で発症することが多いです。旅行やレジャーも十分に楽しめないので、QOLが大幅に低下します。試験で症状が悪化し、別室受験になるというケースも少なくありません。過敏性腸症候群に悩んでいる人は、原因や治療法などを確認した上で上手に付き合っていきましょう。日頃からストレスを溜め込まないようにすることが大切です。
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過敏性腸症候群の治療法
症状を緩和させる食事
特定の糖類を少量しか含まない低FODMAP食を意識して摂取することで、腸の負担を最小限に抑えられます。例えば、便秘に悩んでいる人は低FODMAP食の中でも食物繊維を多く含んでいるキャベツやキウイがおすすめです。
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ストレスを溜め込まない方法
自分に合ったストレス発散の方法を知りましょう。例えば、通勤中からストレスを感じる人は音楽を聴いてみてはいかがでしょうか。好きな音楽やヒーリングミュージックなどを聴くことでストレスが緩和されます。
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職場がストレスの原因なら
職場がストレスの原因なら環境を変えるしかありません。転職エージェントに相談して無理なく働ける職場を紹介してもらいましょう。転職エージェントを使えば、転職活動にかかるストレスも最小限で済みます。